2006-01-01から1年間の記事一覧

クインシー・ジョーンズは商売人か?

いつも読んでくださっている皆様、お久しぶりです。 引越しにまつわるあれこれもやっと落ち着きました。 また、書きますよ! さて久々の「音楽は血液だ」、今日はクインシー・ジョーンズです。 この人は商売人というイメージが災いしてか、非常に評価が低い…

引越しのため

いつも読んでいただいている皆様 ありがとうございます。いしはら、引越しをします。 引越し先でのネット環境が整うまで、 ちょっと時間がかかりそうです。 明日から二週間くらい書き込みができない状態になります。 たまにネット喫茶くらいいくかもしれませ…

アイク・ケベックの地上最強の遺作

アイク・ケベックの「ボサノヴァ・ソウル・サンバ」は、まろやかでエロい。 アルバムの主人公たるアイク・ケベックはテナーサックス奏者。大有名な人ではない。そして、この作品は彼の遺作である。1963年の作品。 遺作、だからといってその作品がすぐれたも…

ワシには似合わないけどラップではこの人、ナードをお薦め

いきなりヒップホップだ。 スゲー似合わねー、オレには。 実際、ヒップホップ/ラップ関係は洋邦問わず、ほとんど知らない。どれくらいあるのかな、と考えてみたら、調べるまでもなく、パブリックエネミー1枚、ビースティボーイズ1枚、三木道三を1枚、東…

マービン・ゲイは声が天才

たまたま街で(有線か何かだと思う)マービン・ゲイの「ヒッチハイク」がかかっていた。 ストーンズもカバーしている曲だ。久々に聴いて想った。 マービンって、声自体がファンクしている。 きっと厳密にいえば、ヴォーカルのリズム感やアクセントの付け方が…

イージーリスニングはイージーじゃない

パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」 甘ったるくてゴージャスなストリングスの曲だ。 最近ポップス系のオーケストラというのがない。 ま、確かにポップソングの流れから言ったら、需要もないのはわからなくはない。 だが、需要が少ないから全…

フルハウスでJ・ガイルズ・バンドは決まり!

高校一年くらいの頃、まだ「墜ちた天使」も流行る前の頃、名前だけ知っていたJ・ガイルズ・バンドのアルバム「フルハウス」をジャケ買いした。1973年のアルバム。 結果は大当たり。 オリジナル曲こそ少ないが、イキのいいロックンロールがたっぷり詰ま…

サニーデイ・サービスのぎこちないかっこよさ

サニーデイ・サービス。 解散して早くも数年ほど過ぎてしまった。 リーダーの曽我部氏は、ソロで活発に活動しているようだが。 彼らのことは「大好き」というほどではなかったけど、親近感はあった。なんか曲調やサウンドなどに「なんか他人とは思えない」と…

ソニー・ロリンズは幸せの音

何を今さらの大名盤なのだけれど、ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」。 2000年に、初めてソニー・ロリンズを見に行った。 ジャズに興味を持ち始めて、一年くらいの頃。 初めて見るジャズの巨人だ。 この時で70才くらい。もう生きて動い…

なさけない男選手権一位はロッド・スチュアート

情けない男を歌わせたらナンバーワン。ロッド・スチュアートだ。 こいつはとんでもない女たらしらしい。もう、見たまんま。みんなの持っている先入観のまんま。 そんなしょうもないやつの書いた、情けなくも切ない歌。 「マギー・メイ」。 年上の彼女と同棲…

エルビス・コステロの姿勢が好きだ

今日はエルビス・コステロの「ヴェロニカ」 なんか、年を食う、というのはこういうことかと実感することがままあるのだが、ついこの前のヒット曲、と思っていたのが気がつくと10年前だったり15年前の曲だったりする。 あーやだやだ。 この「ヴェロニカ」…

荒馬を乗りこなすニール・ヤング

ニール・ヤングはクレイジーホースと組んで演奏するときがいちばんかっこいい。 基本的には、ニール・ヤングとクレイジーホースは別物である。 いつもつるんでやっているようなイメージがあるが、そうでもない。 今数えたら、一緒にやっているアルバムは11…

デビッド・ボウイの野蛮な時代

最近、デビッド・ボウイのジギー時代のアルバムを、よく聴いている。「ハンキードリー」から「アラジンセイン」までのアルバム。 特によく聴くのは「ジギー・スターダスト」時代の最後のツアーのライブ・アルバム、「モーションピクチュア/ジギースターダス…

ツェッペリンでこの曲を薦めるかぁ!

ふぁふぁふぁ。 今日はレッド・ツェッペリンじゃ。 いつ出そうか手ぐすね引いて待っておったのじゃ。と、じじいモードで。「ギャロウズ・ポール」サード・アルバムに収録だ。サードなら移民の唄でしょう、という声が聞こえてきそうだが、ワシはB面派。 この…

サティスファクションは美メロか?

今日はローリング・ストーンズのメロディに注目。 ストーンズで美メロ?ん? アンジーか、アズ・ティアーズ・ゴー・バイか? うん。知られている曲のなかで言ったらストーンズの曲ではメロディの立っている曲は少ない。 でも今日はストーンズの本領とでも言…

あやしいリゾートミュージックのマーティン・デニー

今日はなごみ系ブットビ音楽を聴いて「癒されよう」。 マーティン・デニーの「スキヤキ」だ。 そう、ご存知・九ちゃんの「上を向いて歩こう」のインスト版のカバーだ。 面妖なシロモノである。このデニー氏は1950年代から60年代くらいにかけて活躍した…

ケニー・ドーハムを聴いて音の黒さってなに?と考えた

ケニー・ドーハムの「アフロデシア」。1955年の作品。 アルバム「アフロキューバン」に収録。 この曲はいわゆる、クラブジャズ/レア・グルーブ界では超有名曲らしい。 ぼくはその辺に疎いのでよく分かっていなかったのだが、ジャケ買いで買って、一番ピ…

ドノヴァンはお薬くさいスーパーマン

ドノヴァンの歌は不思議な浮遊感がある。 フォーク時代の曲でもサイケばりばりでやっていた頃も共通している。 1966年の「サンシャイン・スーパーマン」。 これはかなりオクスリの匂いもする。多分ドラッグをめきめき吸っていた頃だろう。 最初は良さが…

モテそうな音楽?ブッカー・T 

この前、練習スタジオに行った時に、 そこの店員さんと雑談をしていて、久々に核心をつく、 というか原点帰りの発言を聞いた。 「バンドやってるからにはモテたいっすよねぇ。」 目から鱗。 ってほどでもないが。でも。 そうだよ。 これじゃん。 ガキが音楽…

ハナレグミは暖かい音だ

ハナレグミのアルバム「帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ」。 長いタイトルである。が、もちろんそんなことと関わりなく内容はよい。とてもよい。 軽いけど、アホンダラの軽さではなく、しっかりと地に足が着いた軽さだ。 暖かいけど、厳し…

CCRのジョン・フォガティはすごいギタリストでもある

昨日はサンタナ。 今日は、ジョン・フォガティ。 そう、C.C.Rだ。 C.C.R.の「ボーン・オン・ザ・バイヨー」 大好きだ。 ほんとにいい。 リアルタイムで、彼らが活躍している頃に、立ち会えなかったのが残念だ。 アルバムでどうとかは、あまり思わ…

サンタナはイキ顔でギターを弾く

その存在はずいぶん前から知っていたけれど、ちゃんと聴くようになったのはわりと最近。 かなりのビッグネームだが、今まで先入観だけでノーマークだった人。 なんかベタベタしていて、暑苦しい。なんかダサそう。 そんなイメージを抱いていて敬遠していたの…

手付かずだったコルトレーン...

このお薦めの中で、ジャズも結構薦めているのだが、ジョン・コルトレーンは取り上げたことがないと思う。 ビッグな人ではチャーリー・パーカーもない。 チャーリー・パーカーは聴いたことがないから。 ジョン・コルトレーンは苦手だからである。マイルズ・デ…

今日は映画で〜ミスター・ルーキー

あまり、ビデオで映画を見るのは好きではないのだが、久々にに見たビデオでの映画「ミスタールーキー」 映画館での上映の時、気になっていたのだが、見に行く余裕もなく、気がついたらロードショウも終わってしまっていたのだ。 もう3年位前の映画だけれど…

ケブ・モとは長いお付き合いになるかも

ケブ・モ、というブルーズマン。 今、50代くらいなのだろうか。 2006年の今、ブルーズという音楽スタイルが どれだけ必要とされ、聴かれているのかはよく分からないが。 オールディーズのブルーズではなく、現在進行形の音楽として、このケブ・モ氏は…

ホール&オーツはポップなのにそこはかとなく変

80年代は、僕にとっては「暗黒のリスナー時代」だった。ほんの数名のミュージシャンを除いてはどれも面白くなく、つまらなかった。そんな中である意味80年代を代表するような人たちなのだが、今聞いてもエバーグリーンな。 ホール&オーツ。 リアルタイム…

ジョアン・ジルベルトの入れ子のような音楽

ジョアン・ジルベルトの「3月の水」というアルバム。 そしてそのタイトル曲。 1973年の作品だ。入れ子のような構造の、エッシャーのだまし絵のような不思議な世界。 サイケのように音響的な仕掛けがあるわけではない。 ガットギターとパーカッションと…

マイルズにもギルにも見捨てられてしまった「芳醇の音」

マイルズ・デイヴィスとギル・エヴァンスのコラボレーションは、アルバムとして残っているものとしては、全部で4作である。 初期の「クールの誕生」をいれても(といっても二人以外にもアレンジなどにはジョン・ルイスやジェリー・マリガンもかかわっている…

フォー・トップスはスケールの大きい唄で包んでくれる

フォー・トップス。 モータウン全盛期を代表するアーティスト、と言っていいだろう。 60年代から70年代にかけてのソウルミュージックでは、モータウンよりもアトランティック/メンフィス系のものの方が、好きな音楽は多いのだけれど、でも、だからとい…

ポール・ウェラーは後ろを振り返らない

やることが色々とあると、光陰矢のごとし、である。 でも、いいことだと思うけどね。暇を持て余しているよりは。だいたい、そういう時はロクなこと考えないし。で、今日はポール・ウェラー。 この人のことは、音楽も好きだけど、活動の仕方が、とても好きで…