2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一曲の代償が22年 グッド・ヴァイブレーションズ

「グッドバイブレーションズ」 ビーチボーイズの曲の中でも、「サーフィンUSA」とならび、バンドの顔のような曲である。 当然僕も何百回聴いたか分からない。 だが。 最初は全然好きになれなかったのだ。 初めて聴いたときから惚れてしまった、という曲で…

一人っ子の音楽 トッド・ラングレン

40歳を過ぎて『一人っ子』もなにもないものだけれど。僕の場合なにをやるにしても「まずは一人」というのが基本なのだ。 二人以上でなにかするのは、ちょっと特別なこと。 だから嬉しい。だから苦しい。でも楽しい。 ずっとそうだったから、あらためて対象…

音楽の魔法 ビー・マイ・ベイビー

ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」 ロネッツのというより、フィル・スペクターの、といった方がいいかもしれない。 そんなフィルの「魔法のポップス〜ウォールオブサウンド」の魅力を詰め込んだ曲だ。ドリーミー、楽しい、微妙に切ない。 歌詞が分からなく…

明日は音楽観光

たまには自分のことも書きましょうか。普段は僕の好きな音楽のことを書いていますが、 僕は自分でも音楽をやっています。 新たに、企画ライブを立ち上げました。 明日、その第一回目を東京の御茶ノ水で開催します。いしはらの新企画イベントライブ 音楽観光 …

怪しい存在感のイアン・デューリー

イアン・デューリー&ブロックヘッズ。 あーイアンも数年前に亡くなってしまったが、白人ファンクバンド、ナンバーワンである。わし的には。 もう20年前になるが(20年!)、ウィルコ・ジョンソンと共に来日したことがあって、それを見に行った。 もちろ…

国盗り物語 で熱くなる

音楽の方がネタ切れ,と言う訳ではないのですが。 でも、今日も本を紹介したい気分なので、これで。司馬遼太郎が亡くなってから、もう10年以上経つ。 僕は大ファンというわけではないのだが、この人はなくなってからも、その著書は絶大な支持を受け続け、…

ジョージの魅力は異性に接する魅力

ジョージ・ハリスンはホントに魅力たっぷりな人なのだが、決定的な押しや強さに欠けると言うところも併せ持っている。 いやらしい言い方だが、「分かる人には分かる、はまるひとは はまる」という部分が非常に強いのだ。 初めから肌が合う、という場合か、は…

サイケの伝道師 プリンス

プリンスが3年ほど前に出した「ミュージコロジー」 もうプリンスも40代後半、というのが信じられない、というか信じがたい気もするが、オッさん、かましてくれました。 個人的には「ゴールド・エクスペリエンス」以来の傑作である。「イマンシペイション…

グラハム・ナッシュの青い涙

グラハム・ナッシュというと、あのCSN&YのNの人である。 もっと前は「バスストップ」のホリーズの人である。 彼の「ソングフォー・ビギナーズ」というソロ・アルバムに入っている「シンプルマン」 もう、その名の通りシンプルマンについて歌ったシンプ…

今日は本ですが 重松清さんの流星ワゴン

今日は本のお薦めです。 重松清 著『流星ワゴン』 この重松さんの本を読むのは初めてだ。この数ヶ月、著者名には引っかかっていた。けっこうあちこちで名前を見かけるし、同世代らしい。 同世代だからどう、ってこともないのかもしれないが、やはり、同じく…

時代を間違えた男 レニー・クラヴィッツ

レニー・クラビッツは時代を間違えて生まれた男だ。 彼の音楽にある、1960年代、70年代前半の音に対する、尊敬及びファン的な愛情。 一度、過去にスタイルとしてできあがってしまった音楽に対する、「その現場にリアルタイムで立ち会えなかった悔しさ…

マイルズの自伝でハイになる

「マイルズ・デイヴィス自伝」 この数年間で、何度読み返したか分からない。 もの凄く刺激を受ける本。 音楽好きな人はもちろん、音楽をやる人は必読、だと思う。新旧問わず、好きなミュージシャンは沢山いるのだが、僕の中ではジョージ・ハリスン、キンクス…

ティム・ハーディンを聴いて気づいた大事なこと

ちょっと前に書いたように、年末に引越しをした。 その際に、一つ決めたことがあった。新居に持っていくCD、LPを極力絞ろうと。 最初はCD100枚、アナログ50枚、と思って選定を始めたが、これはさすがにきつかった。 悩んだ末、結局、基準を「これ…