なさけない男選手権一位はロッド・スチュアート

情けない男を歌わせたらナンバーワン。ロッド・スチュアートだ。
こいつはとんでもない女たらしらしい。もう、見たまんま。みんなの持っている先入観のまんま。
そんなしょうもないやつの書いた、情けなくも切ない歌。
「マギー・メイ」。


年上の彼女と同棲している若い男が、もう別れようと思って...という歌だ。
朝の光のしたで、彼女の年齢、を実感してしまう、なんてくだりは、こいつ最低だぁ、と思いつつも、ちょっぴりうなずいてしまったりもする。
そしてもちろん曲の見事さはいうまでもない。
アイルランド風味のちょい哀愁のあるメロディ。
マンドリンの醸し出す、切なさ。
しょうもない、最低男の、「でも好きなんだよな」というのと、「別れて次に行かなきゃ」という心の綾が、もう絶妙な曲だ。
この感じが分からない男は、あまり信用できない気がする。
ってオレも最低男だってことか。