2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バッタモン、かもしれないビートルズ・ナンバーだが

クィーンに続いてビートルズ。 べただ。あまりにべただ。 でも書きたいのだからしょうがない。ビートルズの「フリー・アズ・ア・バード」。 これをビートルズ・ナンバーに数えるのは抵抗のある人もいるかもしれない。 実は僕自身そうだった。 レノンのデモテ…

クールでエロな クィーン

僕が最初に買ったロックのLPというのは、クィーンの「世界に捧ぐ」だ。 最初に聴いてノックアウト。聞き込んだ回数は半端ではない。 何せ金がない中学生だから、一度買ったLPを聞き込むくらいしか楽しみはない。クィーンはその後、「オペラ座の夜」を聴…

薄氷を踏む音 ニール・ヤング

元祖グランジ、といわれているニール・ヤング。 でもワシはグランジ自体、あんまりよく分かっていないから、 「へぇー」と思うだけである。1994年に出たニールのアルバム 「スリープス・ウィズ・エンジェルス」、愛聴盤である。 これが、グランジと関係…

aikoのブルーズ感覚は地に足がついている

初登場日本人シンガー。 別に英米ロックだけを取り上げようと思っていたわけではないのだけれど、ある程度の思い入れがあるもの、となると、どうしてもそっち方面に傾いてしまう。今日は。 aikoさんです。 もう5年も前の曲になるのか、ついこないだじゃ…

僕とフリオは校庭を走り回った

ポール・サイモンのソロ第一作、「ポール・サイモン」を聴いた。 S&Gを解消しての第一作である。 比べてもしょうがないかもしれないが、随分とアーシーなつくりだ。 だが、ポール・サイモンの声は独特の軽さを持っているので、泥臭くはならず、ある種の明…

底抜けに無反省な「ロコモーション」

楽しくてしょうがないときには、それを更に増幅させるような曲がいい。 人生を無反省に過ごせるような気がする。リトル・エヴァの「ロコモーション」 こんな頭からシッポまで、楽しい、をてんこ盛りにした曲はないぞ。スゲー楽しい。イントロのホーンを聴く…

グラント・グリーンはくどいのだ

グラント・グリーンのギターはくどい。 しつこい。 そこがたまらん。昨日アナログ盤で買った、1962年のブルーノート盤「フィーリン・ザ・スピリット」。 これはもう、激しくよい。 なにがいいって、まるでレコード針が引っかかってしまったのか?と思う…

イーノの歌ものはいーのだ

ブライアン・イーノ。 いわゆる環境音楽時代はパスです。 音楽史的な意味は深いのだろうが、僕個人にとっては一つも面白くない。発想はすばらしいと思うのだけれど。そういえば、随分昔、イーノのビデオアート展というのを見に行って、その会場では当然の如…

テレンス・トレント・ダービーは美しくもひしゃげている

テレンス・トレント・ダービーの1993年の作品。 「シンフォニー・オア・ダム」。テレンス・トレント・ダービー本人には大変失礼な言いぐさだが、僕の中での勝手なイメージとして、プリンスとレニー・クラヴィッツの中間に位置する人、というかんじがある…

軽やかだけれど深いニック・ロウ

ニック・ロウの1990年のアルバム、「パーティ・オブ・ワン」に収録の「ガイジン・マン」もうこれも16年前、とはいささか信じがたいのだが、しょうがないな。年、は正にこういうところで感じるよ。僕にとっての”暗黒の80年代”(あくまでも音楽リスナ…

巫女さん的ブルーズのフレッド・マクダウェル

今日はフレッド・マクダウェルのアルバム「ミシシッピ・フレッド・マクダウェル」だ。サングラスをかけた爺さんがギロッ、というジャケット。もうこれだけで不穏な空気感充分、なのだが。いわゆるブルーズの人。ローリング・ストーンズのカバーでも有名な「…

遅れてきたサイケは楽しいぞ

このページでは初めてのイギリスもの。 デュークス・オブ・ストラストフィアの1985年の1stアルバム。 デュークス・オブ・ストラストフィア、といっても知らない人が多いと思うけど、これ、XTCの変名バンドです。企画もんらしい。 もう20年も前に出…

「永遠のモータウン」よ、永遠に

久々に映画を見た。 もう2年前の作品だけれど。 「永遠のモータウン」 60年代〜70年代にかけてのモータウンサウンド黄金時代を裏で支えた、ハウスバンドの面々「ファンク・ブラザーズ」がどのようにしてモータウンサウンドを作っていったか、のドキュメ…

20年ぶりの「ボーン・イン・ザ・U.S.A. 」

20年ぶりの「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」。ブルース・スプリングスティーンはわりと好きなミュージシャンではあるけれど、髪を振り乱してすき、というほどでもない。まぁ、曲によりけり、アルバムによりけり、という感じの人だ。僕にとっては。 もち…

音楽の坩堝 マイルズ・デイヴィス

先日、友人と話していて、「音楽における勝負」というようなことが、ちらっと話題に上った。 その話しの中ではそんなに重要なテーマでなく、さらっと流して終わったのだが、なかなか気になる面白いテーマだと思うので、ちょっと書いてみたい。たとえばライブ…

ドクター・ジョンはいい人だ

ドクター・ジョンは多分いい人だ。 最初に聴いたのは、あの名盤の誉れ高い「ガンボ」なのだが、音楽の良さもさることながら、なんか人柄も良さそうだなぁ、と思ったのを憶えている。 もちろんホントに知っているわけではないから、現実のドク・ジョン様は、…

リッキー・リーは素朴な風を送り込んでくれる

リッキー・リー・ジョーンズを好きになったのは、映画「サブウエイ」に彼女の音楽が使われているのを聴いたときだ。 サブウエイ、と言ってもさほど有名な映画ではないと思うが、「グラン・ブルー」で有名なリュック・ベッソン監督のデビュー作(あるいは日本…

ルー・リードの「ニューヨーク」は中年ロッカーの道標だ!

ルー・リードの「ニュー・ヨーク」というアルバム。 1988年のアルバムだ。ルーはこの頃、40台半ば。 彼がインタビューで、言っていた、「これからのオレはロックンロールを大人のために成熟させなきゃならないんだ。」 最近この言葉を、ふとした折に再発…

ジャック・ジョンソンは滋養たっぷり (2000〜 アメリカ)

美味しいご飯を食べると元気が出る。これは店の格とか値段とかは、あまり関係ない。 素材の良さと技術と作る人の気力の充実、この三つが幸福なトライアングルを築いた時に生まれるハーモニー。 今日お昼の食べたラーメンは正にそうだった。 初めて入るラーメ…

クール&ザ・ギャング(アメリカ ソウル/ジャズ) 1970〜80

初めまして。いしはらと申します。ミュージシャンであります。 今までも自分のHP・相模の風レコード http://www.sagaminokaze.com で「今日のお薦め」として、僕の好きな音楽や今日の気分の音楽、を紹介して来ましたが、いよいよブログ化であります。 初め…