イージーリスニングはイージーじゃない

パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」
甘ったるくてゴージャスなストリングスの曲だ。
最近ポップス系のオーケストラというのがない。
ま、確かにポップソングの流れから言ったら、需要もないのはわからなくはない。
だが、需要が少ないから全くなくていいかというと、そんなこともない。


一昔前まで、デパートやスーパーなどでかかっているBGMは、圧倒的にこの手の「イージーリスニング・オーケストラ」の曲が多かった。
あれは、ブライアン・イーノよりも環境音楽として優れていた。
邪魔にならず、緊張もせず、適度になごみ、しかもよく聴くと美しい。
一人で部屋に寝っころがって聴くと、結構リラックスもする。
やばい。癒されちゃったりもするのかもしれない。


色々な店のBGMがうるさくてしょうがないと、最近思うようになった。
もしワシが政権をとったら、店でかけていいのはヘンリー・マンシーニマントヴァーニ・オーケストラとパーシー・フェイスの中から選べ、というお触れを出すかもしれんな。
正しいお買い物風景を、取り戻すためにイージーリスニング復権じゃ。


寒さを忘れ、バーチャル海の家が目の前に出現。
パーシー・フェイス・オーケストラで「夏の日の恋」をどうぞ。