ドノヴァンはお薬くさいスーパーマン

ドノヴァンの歌は不思議な浮遊感がある。
フォーク時代の曲でもサイケばりばりでやっていた頃も共通している。
1966年の「サンシャイン・スーパーマン」。
これはかなりオクスリの匂いもする。多分ドラッグをめきめき吸っていた頃だろう。
最初は良さが分からなかった。ただ、繰り返しが多いかったるい曲だと思っていたのだ。
僕には割りとよくある。いいと思っていなかった曲が初めて聴いてから随分たってから良くなるというのが。

「サンシャイン・スーパーマン」である。アップビートなのにけだるい浮遊感。
目の焦点ががあっていないようなかんじだ。
トリップ・ミュージックとは、こういう曲のことをこそ、いうのだろうな。
別世界にいけるよ。聴くだけで。
ただ、ずっぽりはまると、危険かもよ。
だって真性のロックだもん。