いとしのチャボさま〜中年ギタリストからのラブレター

最近ギタリスト話が続いていますが。


僕も中年音楽愛好家のご多分に漏れず、
あまり最近の音楽に詳しくありません。
最近の人、といえるミュージシャンできちんと聴いているのは、
ベン・ハーパー、ジャック・ジョンソン、G・ラブ 
くらいのもので、あとはなにがなにやらな感じ。
わかりません。
こんなんじゃいかんと思って、たまに新しい音にも
トライしてみるのですが、「あいたたた」と
思って終わることがほとんど。
感性の老化、と呼んでくれという感じです。


まぁ、どっちでもいいのですが。
結局好きな音しか聴かないのだし。


で、ギタリスト、なのですが、
『最近の人気バンド』はありますが、
『最近の人気ギタリスト』って、だれか思い浮かびますか?
ギターマガジンの表紙が、未だにリッチー・ブラックモアだったり、
ジミー・ペイジだったりするのを見ると、かなり頭がくらくらしますが。
そう、ギタリストっていないんですよね、
存在感を音で放つような人が。
有名ではないけれど、僕の身の回りにいる
ミュージシャン/ギタリスト達のほうが、
よほど個性的な『音によるサイン』を僕の耳に残しています。

そんな中で、今日は日本のギタリストで、この方を。
チャボ、こと仲井戸麗市です。 


彼には憧れました。
僕が高校生の頃がRCサクセションのブレイク期。
高校一年のときが『ラプソディ』のヒットですから、
高校3年間はRCと共に育ったようなものです。
もちろんヴォーカリストの忌野清志朗は大好きだったのですが、
それ以上にギタリストの仲井戸麗市(以下チャボ)に夢中になりました。


だってさ、かっこいいんだもん。ギターを弾いている姿が。
もっている姿が。


僕が3本目に見た『ロックのライブ』は
僕の高校の近くにあった相模女子大学の文化祭に来た
RCサクセションでした。
そのオープニング、まずはチャボが一人で出てきて
客をあおり倒し、アドリブのフレーズから
「よぉ〜こそ」のイントロへつながるあのかっこよさ。
ロックっす。
その時は2曲目が『ロックンロール・ショー』で、このリフがまた...高校二年生の脳みそをショートさせるには十分でした。


チャボは古井戸時代もすごいし、RC以降のソロ活動も
もちろん好きです。
作曲家、シンガーとしてのチャボもすばらしいのですが、
僕にとってはやはり『ギタリスト』なのです。
それもRCのギタリスト。
こっちもいい中年になってしまった今でも、
『憧れる人』なのです。

小心者の不良にすらなれない一見まじめ風、でも
はずれ者のぼくにとって、「ヤンキー」とは違う線の
「かっこいい不良」、しかも柔らかい心に突き刺さる
ギターを弾くやつ。
憧れずにいられましょうか。


ギタリストとしてのプレイの分析などもしようと思ったのですが、
そんなことどうでもいい。だって未だに
「かっこいい憧れのギタリスト」なのですから。
「好きだ」だけで十分なのです。


なんか女の子へのラブレターよりもべたべたな感じだな。
5年後にこの文を読んだら赤面するかも。


彼のギターを聴いていなかったら、今、
こうやって音楽を続けているかもアヤシイものです。
心から感謝です。


いつの日か、チャボと競演したいです。
そんな日が来るように、日々鍛錬です。


いしはらとしひろ
http://www.sagaminokaze.com/main.htm

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