グラハム・ナッシュの青い涙

グラハム・ナッシュというと、あのCSN&YのNの人である。
もっと前は「バスストップ」のホリーズの人である。
彼の「ソングフォー・ビギナーズ」というソロ・アルバムに入っている「シンプルマン」
もう、その名の通りシンプルマンについて歌ったシンプルな曲で、シンプルな演奏。
もうこれはアルバムごと良いので、アルバムでお薦めでも良いのだけれど、でも、この曲は特に。


凄いちゃちな音で録音されている。
録音バランスだって変だ。というか、かなり特殊だ。
ピアノとバイオリンのみの演奏。
暖かいけど、切ない。
かっぱは哀愁系は苦手だが、切ないのは大好きである。
どう違うんだろう?
哀愁はたとえば、「哀愁デート」である。なわけなくて、そうだなぁ、でも「哀愁のカサブランカ」なんてやっぱり「哀愁系」だよな。
ロリ−・ギャラガーなんて人はわりと哀愁だと思う。
パープルなんかも実は哀愁。
哀愁って、ちょっとべとつきがあるんだよな。好きな人にはそれがたまらないんだろうけれど。
でも「切ない」は少年の涙だ。青い。


切なさで言ったらフェイセズの「グラッド&ソーリー」と、このグラハム・ナッシュの「シンプル・マン」が双璧である。
泣こうぜ。
青い、切ない涙で。

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