サイケの伝道師 プリンス

プリンスが3年ほど前に出した「ミュージコロジー
もうプリンスも40代後半、というのが信じられない、というか信じがたい気もするが、オッさん、かましてくれました。
個人的には「ゴールド・エクスペリエンス」以来の傑作である。「イマンシペイション」も凄かったけど、あれはボリュームがありすぎて日常的に聴く気になれなかった。
その次のも悪くなかったけど、「レインボウズ・チルドレン」は僕的には「なんだかな」だった。
新作、といっても去年だけど、それも悪くなかったが、個人的にはこれ。リキ入っています。


前から思うのだけれど、ヒップホップやラップに色気を使ったような曲はこの人の場合良くない。
もちろん現代のアメリカに生きているミュージシャン、しかも黒人ミュージシャンならば、絶対避けて通れないのだろうけど、彼の本領は「サイケデリック」である。
大傑作の「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」も「サイン・オブ・ザ・タイムス」も僕的にはサイケデリック・アルバムだ。


今回もヒップホップよりの曲は良くない。
でもちょっとねじれた感じ、ポップな感じのプリンスはサイコーだ。
あくまで自分勝手に。ひとりよがりに。
だって、あんたのは様になる独りよがりなんだから。
どこまでも勝手なペースで突っ走って欲しいプリンス、でした。