一人っ子の音楽 トッド・ラングレン

40歳を過ぎて『一人っ子』もなにもないものだけれど。

僕の場合なにをやるにしても「まずは一人」というのが基本なのだ。
二人以上でなにかするのは、ちょっと特別なこと。
だから嬉しい。だから苦しい。でも楽しい。
ずっとそうだったから、あらためて対象化して考えることもなかった。
そうなるには、性格、環境など色々な要因があるのだろうが、簡単に自分でも思い当たるところで「一人っ子だった」というのがある。
やはり性格を決める要素としては、結構大きいのだろう。

一人っ子の特長
・甘えんぼ
・わがまま
・過保護・母親っ子
・その反動で突然自立心旺盛になる
・一人でなんでもやる
・一人の世界にいくらでも没頭できる
・自分を貫き通す
・当然チームプレーは苦手
・空想癖がある
・寂しがりや、でも一人という状況に慣れっこだから、なんとかしてしまう。

てなところか?
もちろん上の項目に当てはまらない一人っ子だって、たくさんいるだろうし、僕だって、全てにあてはまるわけではない。
でもこれを読んでいる一人っ子のみなさんなら、きっと4つはあてはまるのがあるはずだ。僕は五つくらいかな。どれとどれかは、秘密です。
こうして見てみると、あまりつきあいたくなるやつじゃないなぁ。

そんな訳で、一人っ子の音楽。
僕にとって強烈に一人っ子を感じさせるのは、トッド・ラングレンである。
本当に彼が一人っ子かどうかは知らない。
ただ、彼の音楽、アルバムを聴いていると、強烈に「一人っ子の匂い」がするのである。
それは、一人多重録音で全てを作ってしまうという手法もそうだし、もっと細部のそれこそ、エコーのかけ方などにもにじみ出ている気がする。
どこが?と問われると、答えようがないのだけどね。
なによりも曲のたたずまいとヴォーカルに現れていると思う。彼の「一人っ子性」が。
繊細な駄々っ子の音楽。(想像してね)

特に一人っ子度No.1は「友達でいさせて/キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ」である。
最高に悲しくて、切なくて一人っ子な音楽です。
アルバム「ハーミット・オブ・ミンクホロウ」に収録。1978年。
一人っ子はこれで泣け!

一人っ子の人からの反響・感想をお待ちしています。