音楽の魔法 ビー・マイ・ベイビー

ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」
ロネッツのというより、フィル・スペクターの、といった方がいいかもしれない。
そんなフィルの「魔法のポップス〜ウォールオブサウンド」の魅力を詰め込んだ曲だ。

ドリーミー、楽しい、微妙に切ない。
歌詞が分からなくても、(ま、大体は想像つくけど)そのメロディから、サウンドから、アレンジから、リズムから、ビタースウィートがにじみ出てくる。
ビーチボーイズブライアン・ウィルソンは、ちょっと精神状態がイっちゃっているときに、この曲のシングル盤を枕元で、エンドレスでずっとかけていたそうである。この曲をどうにか越えたい一心で。
ブライアン・ウィルソンなら、十分にこの曲に匹敵するような曲をたくさん作っているし、僕的にはフィル・スペクターよりブライアンの方がソングライターとして好きなのだが、本人にはずっとコンプレックスだったらしい。

で、おこがましいがこの僕も。
この曲を越えたいと思っている。
永遠に残るドリーミーでビタースウィートな曲を。
最近曲を作るのが面白くてしょうがない。
心に引っかかるメロディを、どこまで深いレベルで作ることができるのか。
「黄金のメロディ探求作戦」はまだまだ続く。