一度は売ってしまったドクターフィールグッド

ずいぶん前に、持っていたのだけれど、その後「もうイイや」と思って売ってしまった、ドクター・フィールグッドのファーストアルバム、「ダウン・バイザ・ジェッティ」を久々に買い直した。最近ライブハウスで、ステージ転換の時にかかっているのを聴いて、「かっこいいじゃん」と思ったのだ。

じっくりと聴く。
いい。えらくカッコいい。なんでこんなカッコいいアルバムを、持っていたにもかかわらず、売ってしまったのだろうか?売ったときの僕に聴いてみたい気がする。
まぁ、音の好みなんてのは、ころころ変わるものだからいいんだけどさ。

でも、この手の音は一貫して好きなタイプなので、なぜ売ってしまったのか少々解せない。ずっと持ってろよ、いしはら。

でも、このかっこよさはなんなんだ。
タイト、というにはラフなアンサンブルだが、切れ込みが非常に鋭いのだ。
なんかフラっとステージに上がったんだけど、楽器を持った瞬間に空気を切り裂くような鋭いリズムとフレーズを叩き出す奴ら。

しゃかりきではないんだけど、そもそも根っこが違うんだよ、ってなかんじだ。

ウィルコ・ジョンソンのざっくざっく言っているギターが、無茶苦茶カッコイイ。ギタリストならば、好き嫌いは別にして必聴アルバムとも思う。これ聴いて何も思わないなら、ギターやめた方がいいよ、と思うもの。いささか過激な言い方ではあるけれど。

で、そんな、カッコいいアルバムを、一度は売ってしまっているわけだな。いしはらは。

もう売りません。
聞き続けます。
かっこいいもん。