ギタリストとしての井上陽水

僕が影響を受けたギタリスト〜僕はギター弾きなのです〜の第一号は
井上陽水だ。
中学3年でギターを弾き始め、高校に入って軽音楽部に入部。
毎日学校でおおっぴらにギターを弾き、歌えるという
至福の環境を手に入れ、そこで夢中になったのが井上陽水
嗚呼、青春。

彼の初期の3枚「断絶」「センチメンタル」「もどり道」の3枚、
曲ももちろん良いのだけれど、アコースティックギターを中心に
組み立てたサウンドがまたすばらしい。
ギター自体の鳴りや録音の仕方がものすごく良いのだ。
そして井上陽水自身のコードカッティングが。

この頃はもう一人のギタリスト、安田裕美氏がいわゆる
リードギターを弾いている。
うまさでは当然安田氏の方なのだが、
では、どちらがかっこいいギターか?と問われると、
僕は断然陽水なのだ。

低音を中心としたミュートしながらのカッティング。
ハンマリングやプリングを多用したプレイ。
ニール・ヤングもよくやるのだけれど、アコースティックにも関わらず、
コードをリフのように組み立てるある意味「ロックな」アプローチ。
カッコイイですよ。
そして高校の頃は「オリジナルを作る」なんて露ほども考えなかったので、
夢中になってコピーしましたよ。ほとんど忘れちゃったけれど。(年じゃ)。

今の僕のプレイも、直接的な影響を受けている。
16ビートのカッティングの仕方とかミュートカッティングとか。
僕の初めての「リスペクト・ギタリスト」井上陽水さんでした。
感謝。

いしはらとしひろ