ジョージをトリビュートするジュリー

ジョージ・ハリスンが亡くなって、もうだいぶたつ。
ビートルズ、云々を超えて、僕の一番好きなギター弾き。そしてシンガー。

「ジェントル・ギター・ドリームス」という日本のミュージシャンによる、ジョージへのトリビュートアルバムがある。つい先日、中古盤で手に入れた。
ムーンライダーズ高野寛、コレクターズなど、ある意味ぱっとすぐ想像できるメンツが並んでいるのだが、その中で、沢田研二の歌う「サムシング」は出色の出来である。
13曲収録中一番良い。

歌心。これにつきるのだ。ジュリーがどれだけジョージのことを好きなのか、僕は知らない。
だが、歌への愛はこの曲のワンフレーズを聴いただけで、びしびし伝わってくる。
もちろん十二分に上手い歌なのだが、それを越えた何かが確実のこのトラックにはある。
これは年輪なのかなぁ。
最近ライブハウスなどで歌を聴いていても、(特にまったく知らないバンドやシンガーを)上手い歌、には出会うことはあっても心を打たれる歌、には滅多に出会わない。
そのなにか、がなんなのか、時々考えてしまう。

このトリビュート、ジョージへの愛溢れまくっているモノから、「おまえ、ひょっとしてただのお仕事でやってねぇだろ〜な?」と言いたくなるようなものまで、多彩である。というか玉石混淆である。でもホントにすごいのが1曲入っているだけでもよし、なのだろう。
ジュリー以外にはムーンライダーズ野宮真貴のトラックが良かった。曲はジョージだからね。悪いわけないんだけど。